女性の薄毛で市販のシャンプーって効果あるんですか?
との事ですがクアライアントさんから、よく聞かれます。
行きつけの美容室や皮膚科で勧められたシャンプーをもう1年以上使っていますが、あんまり効果がなさそうです。
友達やネットからノンシリコンシャンプーがいいと聞いたのですが、ノンシリコンって何ですか?私の頭皮や髪に合ってますか? とも聞かれます。
綺麗好きの日本人であれば、シャンプーは、多くの人が毎日行っています。しかしながら当院に来られているクライアントさんのほとんどが病院や美容室で勧められて購入したり、TVのCMで良さそうだからという気持ちでシャンプーを使っていらっしゃいます。
そして、ほとんどの方がシャンプーの後につけるリンスやコンディショナーに気を使いすぎて、シャンプーはあんまり重要に思っていない方が多いように感じます。
実はシャンプー選びが女性の薄毛対策で重要になってきます。
では、一体シャンプーはどの様に選んだらいいのでしょうか?
先ほども出てきたのですが、ノンシリコンシャンプーは薄毛の頭皮や毛髪に優しくて自然なシャンプーと思っていないでしょうか?
シリコンというのは、シリコンのコーティングが髪を覆い手触り感のアップや、ツヤを出してくれる効果があるからです。ツヤサラはここからきています。しかしながら最近では、シリコンが薄毛に対してよくないという事でメーカーがシリコンが入ってないものを作ってきています。
ただし、ノンシリコンで安心してはいけません。実は頭皮に良くない悪い成分が入っていることがあるので気をつけた方がいいですよ。
市販されているシャンプーには泡立ちをよくしたり、汚れをしっかりとるために、合成の界面活性剤が入っています。この界面活性剤は大きく分けることができます。
・高級アルコール:植物や動物の油脂を加工したものです。
・石鹸
・アミノ酸:天然由来のアミノ酸を加工したものです。
この3つの中で高級アルコールが合成の界面活性剤となります。このタイプは、製造コストが安くて泡立ちがいいので使う方にも評判がいいので、メーカーとしては好んで使う事が多いです。
では、合成の界面活性剤が毛髪と頭皮に良くないのでしょうか?
まず一つ目の答えとして、合成の界面活性剤は洗浄力が強すぎるからです。シャンプーに使われている合成の界面活性剤は食器洗いの洗剤と同じものですので、食器の汚れを落とす感じで薄毛で悩んでいる頭皮の皮脂を全て洗い流してしまうからです。
市販されているシャンプーには泡立ちをよくしたり、汚れをしっかりとるために、合成の界面活性剤が入っています。とお話をしたのですが、具体的に何が女性の薄毛に対してよくないのかを説明していきたいと思います。
今、ご自宅で愛用されているシャンプーのですね。裏面を見ていただいて、どの様な表示がされていますか?
この裏面のラベルに
- オレフィンスルホン酸Na
- ラウリルベンゼンスルホン酸Na
- ラウリル硫酸〜
- ラウレス硫酸〜
等があるシャンプーは薄毛で悩んでいる女性の方は使用しない方がいいかもしれませんね。
なぜ、いけないかというと、この成分がせっかく生えてきている毛髪の成長を遅らせたり、抜け毛しやすくなったりすからです。これが毎日使っていて日常的に頭皮に残っていたら、ぞっとしますね・・・そして残留塩素の多い水で洗い流していたら・・・ よくないです・・・
また最近多いのがですね、合成界面活性剤入りのシャンプーで洗いすぎて、頭皮に必要な皮脂も取り過ぎて頭皮の状態が悪くなる例も多くなっているようです。
当院のクライアントさんを診ていると、女性の薄毛で悩んでいる方は
シャンプーをしまくる か シャンプーをあまりしなくなる かのどちらかかが多いです。
私個人の意見としては、女性の薄毛で悩まれている方は適度にシャンプーをする事をお勧めいたします。
一部の自然派の方々が、シャンプーや身体を一切洗わない・・・
という方々もいますが、他の方に不快感を与えない程度であればいいかと思います。
頭皮や毛髪を洗わないと、頭皮が酸化して汚れが蓄積している状態というのは理解していた方がいいですね。
では、ここで逆にシャンプーに入っていて、いいものは次に述べているものです。
- カリ石鹸素地
- 〜グルタミン
- 〜アラニン
- 〜グリシン
等があります。
ここで成分表示をみるために含有率が多い順にラベルに書いてありますので、しっかりと見られたらいいですよ。
頭皮の環境によいシャンプーは アミノ酸のシャンプーがいいです。表示としては、ラウロイル〜 ココイル〜といった界面活性剤が書いてあれば、アミノ酸系のシャンプーと考えてもいいと思います。
ぜひ、ご自身で使われているシャンプーをしっかりと見てみるといいかもしれませんね。
また、ノンシリコンシャンプーについてお話をしていきたいと思います。
よく、シャンプーやヘアトリートメントの配合成分としてシリコンが話題になっていますが、一方でノンシリコンを全面に押している製品もありますが、これはノンシリコンシャンプーにした方が私の薄毛に効果があるのでしょうか?
という事をよく聞きます。
シャンプーにシリコンを配合する事によって、クシ通りが滑らかになって毛髪中の水分の量が維持されるのは間違いないのですが、シリコンは一時発ガン性があるとか、毛の穴の閉鎖によって毛髪の成長障害があるとされて大きな社会問題となっていました。
しかし、その後の研究によってそのような問題はないと立証されました。同じ様な働きを持つ天然由来の油脂でも、同様に問題はないと考えられています。
ノンシリコンシャンプーやノンシリコントリートメントは、この様な状況から出てきたもので、ノンシリコンという言葉に意味はないとされています。
ここでシリコンについて、詳しく説明をしていきたいと思います。以下は資生堂さんのサイトからの転載です。
一般的に「シリコン」と呼ばれていますが、正式には「シリコーン」と表記します。人気の調理器具シリコンスチーマーも、シリコーンを原料とする製品です。シリコーンは、酸素とケイ素と有機基からなる有機化合物で、熱や光に強く、柔軟性があり、通気性が高いなど、さまざまな特長をもっています。とても安全な素材のため、日用品や食品、工業や医療の分野などで幅広く活用されています。
シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品にも配合されているシリコーン。その効果としては、洗髪やすすぎの際に毛髪どうしの摩擦を軽減すること、そして、つややしっとり感のような仕上がりの質感をコントロールすることなどがあげられます。また、シリコンは毛穴に影響はないのですか?という質問に
シャンプーに配合しているシリコーンは、非常に細かい粒子のため、毛髪に過剰に付着することはありません。また、コンディショナーの成分として毛髪に残ったシリコーンも、次の洗髪時には洗い流されるため、毛髪に蓄積したり、毛穴に詰まることもありません。よって、シリコーンが地肌や毛髪にダメージを与えるという事実はありません。
参考にされたらと思います。